新著「マサコさん、がんばる」秋ごろ刊行予定
現在発売中の週刊文春6月30日号。冒頭のグラビアページの最後に「自著は告発する」という記事が出ています。私が書いた記事です。
「証拠は本に書いてある。理屈の通らぬ国の主張にばっさり切りこんだ。」
財務省の公文書改ざんで夫を亡くした赤木雅子さんが、捜査で財務省が検察に提出した資料を開示するよう裁判で求めました。ところが財務省は「提出したかどうかも明らかにできない」と回答拒否。そこで雅子さんは証拠として、共著「私は真実が知りたい」の抜粋を裁判所に出しました。154ページから次のページにかけて、夫の上司が、改ざんについて一目でわかる文書「赤木ファイル」を検察に提出したと語っています。
「検察がガサ入れに来た時、赤木さんは『これも出していいですか?』と聞いてきた」
「僕は『出しましょう。全部出してください』と言って持っていってもらったんです」
検察に提出した文書があることは明らかです。回答を拒否することはできないと迫りました。そのことを伝える記事です。
証拠として出された本「私は真実が知りたい」は、雅子さんの裁判が始まる日、2020(令和2)年7月15日に合わせて刊行されました。だから、裁判が始まって以降のことは書かれていません。
そこを描いた続編が刊行されることになりました。今回のグラビア記事の末尾で少しご紹介しています。
裁判が始まってから2年余り。かたくなに事件を「終わったこと」「なかったこと」にしようとする財務省に対し、生き生きと真実を求めてきた雅子さん。その姿をそのまま書名にします。題して「マサコさん、がんばる」。
原稿はすでに完成し、文藝春秋に送っています。これから校正作業に入り、順調に進めば秋ごろには刊行される予定です。作業の進捗に合わせて随時ご紹介します。
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