赤木雅子さんが夫の手記を渡そうとした相手は?
表紙の女性の右下に『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』の告知
小学館の『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載中の『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』。財務省の公文書改ざん事件で夫の赤木俊夫さんを亡くした赤木雅子さんを主人公にした「限界まで事実に近い」フィクションです。現在は第3話の掲載号が発売中。表紙の女性の右下にご注目を。「マサコちゃん」しっかり表紙で告知されています。
第3話の始まりは、予告通り“衝撃”の入浴シーンから。1ページ目の次で、マサコさんとトシオさんが夫婦でお風呂に入っています。このニュースレターで1月27日に配信した「文春グラビアに赤木雅子さんを描くマンガ登場」でご紹介した通り、この入浴シーンを巡っては描き方について雅子さん本人からもっともな指摘があり、急きょ絵を描き直した経緯があります。どのように描きかえられたのか、雑誌でご確認ください。
『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』第3話の最初のページ
そして最終ページ。
「ああ、もしもゲームのようにやり直せるなら…あの朝に戻りたい。戻って――」
夫、トシオさんとの別れが描かれます。
『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』第3話の最終ページ
と、ここまで3話が毎週スピリッツに掲載されてきました。しかし、事実に即して当事者である赤木雅子さんの意向を組み入れながら制作を慎重に進め、場合によっては描き直しもあるため、なかなか時間と労力がかかります。そこでマンガチームに一息ついてもらうため、ここでちょっと連載ペースをスローダウンして、第4話から第6話まで隔週掲載になります。第4話が2月21日、第5話が3月7日、第6話が3月19日発売号の掲載予定です。
次回、第4話について、ほんのさわりだけご紹介します。この回はトシオさんが命を絶ったその日、2018年3月7日に起きたことを中心に描いています。刑事が自宅にやってきて、トシオさんの遺書を見つけます。そこに書かれていた「これが財務官僚王国。最後は下部がしっぽを切られる」という悲痛な手書きの文字。パソコンにはA4で7枚に渡る、改ざんを告発する「手記」もありました。マサコさんは、夫が何に一人で苦しんでいたのかをようやく知ります。
刑事が立ち去る時、その一人が「ご主人の手記どうするつもりですか?」と尋ねます。するとマサコさんは…
「●●●●にでも持って行こうかな?」
刑事は、「奥さん悪いことは言いません。マスコミに渡すのはやめたほうがいい」と告げます。さて、この「●●●●」とは何でしょう?
『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』第4話より
ここで描かれている会話は、事実そのままです。現実に4年前、赤木雅子さんと刑事の間でこのような会話が交わされたのです。実際に雅子さんが夫の手記を「●●●●」で公開するまで、それから2年の歳月を要しました。
答えは2週間後のビッグコミックスピリッツで。…と言っても、現実そのままですから、皆さんわかりますよね。
これからも折にふれマンガ『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』について紹介し、連載を盛り上げていきたいと思います。
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