ロックな記者人生①“はじかれ者”の音楽だ

振り返ってみると僕の人生にはロック音楽が大きく作用しています。中学の頃からロックに親しみ励まされ力づけられてきました。記者になっても考え方や生き様に大きな影響を受けています。そんな記者人生について連載形式で配信します。同趣旨の記事はミュージック・マガジンで1年間連載しましたが、ここではロックを知らない方でも楽しめるように書いていきます。(画像は34年前、先輩の指導を受ける記者1年生の私)
相澤冬樹 2021.08.09
読者限定

配信登録は無料です。下記からご登録いただくと、記事がメールで配信されます。

https://fuyu3710.theletter.jp/

 それでは僕のロックな記者人生に、しばしお付き合いください。

                  ***

 昭和の終わり、僕が駆け出し記者だった頃から話を始めたい。当時、新米記者は誰しも「サツ回り」=警察担当で修行した。警察に通い、刑事=デカさんたちと親しくなり、捜査情報を入手する。

 34年前のこと。仲良くなったデカさんによく軍国酒場へ連れていかれた。歌うのは当然、軍歌のみ。歌謡曲は軟弱だ。ましてロックなんて論外。もちろん、そこは相手のデカさんに合わせるしかない。合わせているうち自然に軍歌も好きになっていったが、やはりそれだけじゃ僕は満足できない。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1551文字あります。

すでに登録された方はこちらからログイン

官房機密費はこうして使われる~元官房長官が初めて明かす五輪と機密費
サポートメンバー
かくて紙文化は消えゆく
誰でも
ゴジラと第五福竜丸と今の核問題を紡ぐ舞台
サポートメンバー
ジャニーズ犠牲者と、性被害を“なかったこと”にした僕
サポートメンバー
還暦同窓会と僕の“ラ・サール讃歌”〈後編〉
誰でも
還暦同窓会と僕の“ラ・サール讃歌”〈後編〉
サポートメンバー
還暦同窓会と僕の“ラ・サール讃歌”〈前編〉
誰でも
「がんばりょんかぁ、マサコちゃん」森友事件の漫画 最終話は震災被災地
誰でも